着付けを際立てる道具 「扇子」

NO IMAGE

こんにちは、本日も着付けのお勉強をしていきたいと思います。
本日は第22回目です、着付けにはその着物や着付けスタイルを
際立てる様々な小道具が存在します。

今回はその小道具の一つである
「扇子」について書いていこうかと思います。

貫太郎(かんたろう)です、宜しくお願いします。

扇子は着物や袴を着用する際に
ひとつのポイントとなる小道具です。
例えば棋士などは試合中に扇子を広げられたりされますね。

今では狭い範囲でしか用いられないように感じる扇子ですが
現在でもお洒落の一つとして利用することも可能です。

今回は扇子とはどのようなものなのかを
Wikipediaを参考にしながら書いていきましょう。

扇子(せんす)とは、うちわと同じく自分の手で風を送るのに用いる道具です。
ただし古くは扇(おうぎ)と呼ぶのが普通であったそうです。
「おうぎ」という言葉は「あふぐ」(今でいう扇ぐ)の派生形の
「あふぎ」からきております。

私も知らなかったのですが、扇子にはさまざまな用途があります。
風を送るだけではなく、古来礼儀のひとつや、贈り物として重宝されてきました。

例えば礼儀として、笑うときに歯が見えないように口の前を覆うという役割。

また贈り物としては
古く江戸時代の正月に、親しい相手に白扇を贈る習慣があったそうです。
ほかにも儀礼用として、杉原紙1帖に白扇1本をひと組の贈答品にしておりました。
現在は能楽で節目の舞台をする時に、出演者や贔屓の方に配る(被き扇)などがあるそうです。
落語などでも行われる慣習だそうです。

また先ほど書きましたように
将棋や囲碁の対局時、将棋の棋士や囲碁の棋士が考える際に手で開け閉めしていることがあります。
これは数十手先の着手を読む際に、開閉の単調なリズムが思考へ好影響をもたらすためだそうです。
これは私も全然知らなかったです。棋士の方などは、集中力を高めるためにも扇子を利用されるのですね。

なお扇子の開け閉めは相手にとって雑音として受け取られる場合もあることから
極力自分の考慮時間中に行うことが相手に対する礼節とされているそうです。

このように、ひとつ「扇子」と言いましても、様々な用途があります。
また扇子にはたくさんの種類があり、使う場所なども変わってきます。
次回は扇子の種類や、その用途などに関して書いてみようと思います。

着付けとは関係ないように思われるかもしれませんが
一つの道具として知っておいて損にはならないかと思いますので
ゆっくりと勉強していきましょう。

貫太郎

着付け初心者 カテゴリの最新記事