沖縄の工芸展へ行ってきました!

沖縄の工芸展へ行ってきました!

こんにちわ!着付専科スタッフです。
本日はえびぞうに代わってお送りいたします^^

 

先日のことですが、銀座で開催されていた『沖縄の工芸展』へ足を運びました。

この工芸展は琉球文化の各組合が主催するもので、沖縄でなされる様々な織物、染物を始め、焼き物、ガラス、三線などを一堂に集めた、言わば沖縄の文化の集大成。

今年は時事通信ホールで開催されました。

展示や講演会だけでなく、実際に手に取り、そして製作工程を見学したり体験までできてしまいます!

体験コーナーとしては、織機を使った読谷山花織の製作、手ひねりで作る壺屋焼のシーサー、首里織のコースター作り、琉球紅型の色付け、三線の演奏体験などなど…

 

全部やりたい!って思うんですが、時間の都合もあり…私が申込んだのは紅型の絵付けと三線の体験でした。

まずは紅型。
コースターとトートバッグが選べるのですが、お弁当入れにできそうな感じのトートバッグをチョイス。

紅型というのは、和紙を用いた型紙(ステンシル)を布にあて、その上からもち米とぬかを合わせた糊を塗ります。
糊が付いた部分には染織がされないので、染織した後に糊を落とすとその部分が浮き出て、図柄を際立たせます。

彩色は、とても鮮やかな顔料を、竹の先をほぐしたような筆で行います。
色の数はそんなに多くないのですが、ぼかし具合や色を重ねることで、紅型特有の華やかな図柄が出来上がります。

 

体験コーナーでは既に糊が付いている状態に、彩色をするところからスタート。
竹でできた筆が…ハッキリ言って使いづらい!!

そんなに細い筆ではないんです。(細い割り箸くらい?)
こんな筆であんな繊細な柄なんて描けない…と、心折れそうになりつつも、ごしごしと染織。

竹の繊維を押しこむように塗ることで染織されるので、一般的な柔らかい筆ではダメなんでしょうね。
更に、染織は1回目は広範囲の色を塗り、2回目はその上から異なる色を乗せてぼかしを作るのですが、竹の筆の先をトントンと叩きつけるようにすることで微妙なぼかし具合になります。

そして出来上がったのがコレ。

紅型体験

この状態で3日ほど風通しの良いところで乾燥させてから、糊を落とします。
出来上がりが楽しみです^^

染織の指導など、実際に沖縄で紅型作りに携わっている先生が教えてくださいます。
もちろん紅型の技術を使ったステキな作品や商品もたくさん!

 

それからもう一つ体験したのが三線の演奏体験。

三線

こちらも三線教室の先生が教えてくださいます。
三線の持ち方から、弾き方、そして歌まで教えてくれます。

三線を弾ける~!とは思っていましたが、歌を歌うとは思っていませんでした。。

でもどうやら、三線というのは歌って弾いてこその楽器なんですね。
当日は三線のライブ演奏も行われていたんですが、三線というのは歌を歌うためにあるような楽器…とも感じました。

 

沖縄の歌『てぃんさぐぬ花』の1番を、通しで歌って弾いて…それを30分でできるようになりましょうという、ハードな体験でしたが、先生のご指導の甲斐あってなんとかクリアできました。

実はギターや三味線は家にあるのですが、三線は見た目は三味線とそっくりですが、持って弾いてみると全く違う楽器でした。
三味線よりも男性的というか、たくましさや力強さを感じます。

やっぱり見るのと体験するのとでは、全く違いますね!

 

この日は体験コーナー以外に、美しいキモノの撮影会もあり、ステキな装いの方がたくさんいらっしゃいました。

反物の販売コーナーでは芭蕉布、花織、首里織、ミンサー織、びんがたなど、様々。

ウージ染め

とても不思議なのが、沖縄は小さな島ですが、地域性のある織物がとても多種多様にあります。
例えば花織にしても、読谷山花織、知花花織等、少しずつ様相が異なります。

これは、小さな範囲でありながら、島と島で離れており、異なる文化や技法が発達したからということらしいです。
確かにどんなにご近所でも、海で隔たれたら隣町ですね。。

素晴らしい工芸品の数々に触れるだけでなく、沖縄文化の背景や、そこに活きる方たちの姿を知ることができた一日でした。

 

また、琉球絣事業協同組合では、織物の体験や後継者の募集なども行っています。
興味のある方はぜひトライしてみてはいかがでしょうか!

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