着付けの小物 草履編1

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こんにちは、本日も着付けのお勉強をしていきたいと思います。
本日は第28回目です。
少し前に扇子を題材にさせて頂き
扇子の種類などを確認していきました。

今回は着付けに欠かせない小道具の一つである。
草履に関して書いていこうかと考えております。
貫太郎です、宜しくお願いします。

朝方はまだ非常に寒い日が続きますが
お昼間に少し外を出歩き太陽光が指していますと
ほんのり暖かく、まだ遠くはありますが
一瞬だけ春の訪れを感じる事がありますね。

会社の近くでも、寒い中で
時よりの一日中暖かい光を非常に有り難く感じてしまう瞬間があります。
実はこれは暖かい日には感じられない幸せですよね。
寒い時は寒さを楽しむ、暑い時は暑さを楽しむという
どんな時でも楽しめる、一つの考えかたなのかな思います。

さて今回は草履に関して書いていこうかと思います。

草履の種類は様々ではありますが、最近は「革草履」が主流でとなっておるようです。
元々の靴底の素材はコルク製だったそうですが、和装を人々が日常的に着用しなくなった頃から
安価なウレタンを使うようになりました。

最近では男、女ともに革、布、ビニール、などで覆われた小判型の靴底を使用し
そこに鼻緒を据えるというスタイルとなっております。

但し正装で用いられるような高級品は底を重ねて厚みを持たせてあります。
「何枚草履」などと呼ばれ。地面と接する底裏の部分は硬質のウレタンゴムが貼られております。

また畳の材料であるイグサ素材を編んだ古風な「畳表草履」というのもあります。
歌舞伎などの舞台用か、ごく一部の男性用として見かけますが
現代では一般的にあまり用いられる事はなくなってしまいました。

また皆さんも良くご存知である「下駄」も、草履の一種とされています。
基本的には男性用で、厚みのない台の裏に牛革やウレタンゴムが貼り付けられています。

草履と似たような形状をしていますが、足首の後部を固定するために結び目がついている
草鞋もありますね。草鞋は労働者の作業用衣類の一つとして、たくさんの人々が着用しました。

また最近では、使い古した布地を再利用し、家用のスリッパの代用品である
布の草履を作っている人などもおられるそうです。

今となっては和装の小物として扱われがちな、さまざまな草履たちですが
昔は色々な用途で活躍していました。
下駄を鳴らしてやつがくる~♪という歌も有名ですね。
少し前までは多くの男性に愛されていたのではないでしょうか?

貫太郎

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