1年を通しての着物の楽しみ方7

1年を通しての着物の楽しみ方7

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こんばんは
本日も着付けのお勉強をしていきたいと思います。
本日は第44回目です
今回も1年を通しての着物の楽しみ方です
9月にさしかかりました、少しづつ秋の気配が見え始めます。
ですがまだ暑い季節です
涼しさを感じるようなお着物を着て
秋をむかえるのが良いかと思います。
貫太郎です、宜しくお願いします。

9月のお着物ですが、単(単衣)の着物が良いです。
これは6月の回に書かせて頂きましたが
少し説明をしておきましょう。
単衣(ひとえ)の着物は、一般的に6月と9月の2ヶ月間に着用されます。
6月の回では単の着物を着て、美しくコーディネートしたり
季節を先どる着付けを書かせて頂きました。
やはりこの季節も先取りというものを意識できればと思います。
仕立て方法は、袷の着物にする生地を裏地をつけずに仕立てます。
6月に着用するために紹介した単衣の着物は
夏に近いことから涼しげな模様や色目を選び夏帯とそれにあった小物をあわせる話をしました。
しかし9月に着用する単衣の着物は少し変化をさせ
秋を感じる模様や色目を選んで冬帯と、それに似合う小物を用意するのが良いでしょう。
何ごとも先取りが大事です。

9月はまだ暑いとは言え
最近では、結婚式でも室内の冷房がかなり体を冷やします。
羽織るためのショールのようなものは
きっちり用意しておくと良いと思います。

また帯に関しても迷う方が多いかと思います。
正式な話をしますと、上記した通り、春の単は夏帯を用意し。で秋の単は冬帯です。

しかし、実際にこういった仕来たりを知る方は少ないです。
着付けの先生であれ、単には好きな帯を色で選べば良い
とされている教室もあります。
ただ一応基本の仕来たりでいえば、秋の単には冬帯を
また名古屋帯を使用する事をお勧めいたします。

柄に関しましても、夏を意識したものではなく
次にくる秋や冬を意識した帯の柄を選ぶと良いと思います。

また秋を彩るにはどのようなチョイスをすれば良いのか
少しだけ書いておこうかと思います。
たとえば水色(夏っぽいもの)しか持っていない場合でも
帯、帯締め、帯揚げの組み合わせを変える事で、秋っぽい印象にすることができます。
季節限定の図柄を避け、赤をベースにした色帯を纏い
周りの小物類なども秋色を出せる小物をチョイスします。
リボンなども、もみじ柄などがあれば、ぐっと秋っぽい雰囲気になりますよ。

9月を過ぎればいよいよ10月
紅葉の季節も近づき、着物で御出掛する機会もぐっと増えるのではないでしょうか。

貫太郎

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